花粉症を乗り越えるには?
花粉症を乗り越えるには?
花粉症は日本人の20%が罹患していると言われています。
くしゃみ、鼻水、鼻つまりや目のかゆみが4大症状です。 人体は外部から入ってくる原因物質(アレルゲン)を排除する働きを持っています。この反応が過剰に作用してアレルギー反応が起こってしまいます。アレルギー反応は遺伝的な素因、食生活や住宅環境などが重なっても起こりやすくなります。さまざまなものがアレルゲンとなります。その種類によって一年中にわたって症状のある人(通年型)とある季節だけ症状のある人がいます(季節型)。
通年型は自宅にあるハウスダストなどのホコリやペットの毛などが原因となります。
季節型は花粉の飛ぶ季節だけ症状がでます。花粉はスギが有名ですが一年中飛散しています。スギは2月から5月中旬まで、ヒノキが3月から5月下旬までイネ科が4月から10月ぐらいで、夏から秋にかけてヨモギやブタクサの花粉が飛散します。特に天気の良い日、気温が高い日、湿度が低い時期、南風が強いときや前日が雨のときなどに多く飛散します。いつ頃症状が発現することが多いか記憶しておきましょう。その上で医師へ相談ください。
花粉症を乗り越えるにはどうしたらよいのでしょうか。
普段の予防方法
- カゼの強い日は外出を控える
- 帰宅後にうがいをして洗顔をする
- 外出時にはマスクやめがねを着用する
- 花粉が付着しにくい衣類を使用する
- 家の窓や戸をしっかり閉める
- 外で干した洗濯物や布団はよく払う
- 室内はよく掃除する
- 疲れをためない
- ストレスを解消する
- 栄養のある食生活を習慣付ける
- 刺激物を避ける
治療法
症状をおさえる薬は抗アレルギー剤です。抗ヒスタミン作用を持っています。症状の程度によりいろんな薬を使用します。
目の症状が強いときは目薬、鼻水が強いときは鼻に直接薬を噴霧します。副作用として個人差がありますが眠気を訴える患者さんがいます。それ以外は長く服用しても心配はないです。次回にも使用することが多いため、眠気の少ない相性のよい薬を覚えておくとよいでしょう。
点鼻薬や点眼薬は効果が早期に現れます。しかも眠気などの副作用は少ないです。 治療で重要なのは症状が出てからでなく、シーズンに入る2週間前から薬物を服用すると効果的で、薬物使用量も少なくてすみます。
そのほか花粉症の根本的治療として減感作療法があります。原因となるアレルゲンを見つけ、その成分を注射して体をだんだん慣らしていくようにします。欠点として治療の途中で花粉症の症状が出現したりして中止してします人もいます。しかも効果発現まで数年はかかるようです。
(タケダヘルスケアその他を参考にしました。)